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ストーリーズ・イン・シークレット

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3 トリートメント

 10本の指が髪を梳く。あたしはその動きを邪魔しない様に、両手を彼に添えて支えならその先に軽いキスを繰り返す。
 あたしの髪は1つに束ねられ、根元の所でくるくるとまとめられると大きな手の平でじんわりと絞られる。
『優しくして。』
彼は一度言われた事を忘れない。後れ髪を指先に巻き付け手の甲で撫で上げられて。それからパタンと降ろされる。
 いつものトリートメントの香りが漂い、両手の擦り合わさる音。あたしは彼のくびれを持ってその先を眺めた。躯の方向に皮を少し引っ張ると、その先端の穴が口の様に横に開くから。
「面白い。」
ただの丸じゃないんだよね。
「馬鹿。」
彼が笑い、トリートメントが擦り付けられる。
「んふふ。」
その先にキスをした。なんだかぬいぐるみにキスしている気分だよね、こういうのって。チンポだって分かっているけど、彼のは少し違う。どうしてだろう。他の男のものをしゃぶるのは大嫌いだった。フェラチオラブな女って変だと思っていたけど、それは相手によるって事だって後から分かった。勝利はキレイ。それに不味くない。何よりも文句を言わないから。
『奥までしゃぶって』
とか
『もっと早く』
とか。酷いヤツになると頭押さえつけるから。でも、勝利はそんな事しない。あたしの好きに任せてくれる。そこが好き。
 くびれまでくわえて、引き放す。くびれまでくわえては引き放す。そんな事を数回していると、彼の棒がぴくん、ぴくんって揺れ始める。感じてるんだなぁつて思うと、無性に嬉しい。あたしって、馬鹿かも。
 彼の両手はあたしの頭の上。撫でる様に地肌をマッサージしてくれて。なんて気持ち良いんだろう。目を閉じながら軽く頭を揺すってみる。ほんの少しの抵抗が刺激的。もっと奥まで。
「んんっっ。」
奥まで届く様に。くちゃくちゃ、くちゃくちゃ。彼のチンポとあたしの髪の毛。勝利は今どんな顔してるの?気持ちいいの?
 どこかでシャワーの音。気にしない。緩やかに降って来る水の中。あたしはストロークを繰り返す。前後の動きに合わせ、彼は器用にトリートメントを流してくれる。
「これ、新しいの?」
彼が不思議そうに聞いて来た。チュパって音を立ててそれを口から放し
「そうよ。」
って説明してあげる。彼の掌には真新しい黄色い入れ物。ヘアパックだ。
「マンゴーが入っていて、マンゴーの味もするんだって。ちょっと貸して。」
それを受け取りキャップを開ける。漂う甘い香り。
「こうやって。」
それを指先に取り、小さくすりあわせ彼の茂みにそっと擦り付けた。
「こんな感じ。」
一本一本に擦り込む様に。両手の指の腹を優しく立てて、ジョリジョリって音をたてながら。
「どれぐらい?」
すくう量を見せられて
「たっぷり。」
って答える。
「もっと。」
彼はその2倍ぐらいを取って掌に落とした。
「そんな感じ。」
見上げて教えてあげる。
「5分はそのままね。」
って。行き渡るヘアパック。全部がつけられたって感じてからあたしは動き出した。あたしの人差し指達は茂みの中で、親指はその後ろに回っている。
「本当にマンゴーの味がする!」
思わず笑いながら舌先ですくってみる。
「舐めても大丈夫なのかよ。」
心配そうな声。彼らしい。
「大丈夫って、書いて有ったよ。天然素材なんだって。」
しゃぶってあげたいって思っていても、何だか笑いが止まらなくって。仕方が無いから唇を横に滑らせた。それでも口の端が笑ってしまい、こうなったらって、前歯が少し当たる様にしごいた。彼が呻く。
「怖い?」
それでもあたしは止めない。だって、彼の手も止まっていないから。大きな手。あたしの髪をまとめては撫で上げ、指先を頭皮に滑らせて。
 横を向くあたしの耳元を撫でる中指。そして薬指。
「反対も。」
そう言われ向きを変え。
 彼は本当に気持ちいい。だからそのお礼。あたしは大きく口を開いて、彼を吼わえ込んだ。彼の左手はこめかみの辺を柔らかく押してくれ、右手は支える様に首筋をマッサージしてくれる。
「んっ、んっ。」
あたしは夢中だ。両方の掌にタマを落とし、その冷たさを気持ちいいかもって感じながらぎりぎりいっぱいまで入れ込んで、少ししか動けない舌を揺する。
 こんな時、彼の方が冷静だ。
 多分、ぴったりで5分。それから再びシャワーであたしの事を流す。暖められた空気にトロピカルフルーツの香り。
『二人でどこかに行きたいよ。』
そんな言葉をあたしは飲み込んだ。だって二人は“ヤリ友”で。恋人同士なんかじゃない。
 諦めたあたしは唇を放しうつむいた。
「もう少し、下向いて。」
生え際もキレイに流されて。
「終わったよ。」
その両手で私は引き上げられた。
「ありがとう。勝利って本当に上手だよね。」
まだぼんやりと開いた唇のまま彼に引き寄せられ、その中に向かって彼が何か囁いた。ほんの小さな声で、あたしには聞こえなかったけど。そしてその隙間に彼の舌が滑り込む。
「本当にマンゴーだ。」
不意に勝利が笑った。
「そうでしょう?」
やっぱりマンゴーの味はなんだかおかしいよ。



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Date:2009/03/18
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Thema:自作恋愛連載小説
Janre:小説・文学

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