ストーリーズ・イン・シークレット

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2 シャンプー

 どこもそうだと思うけど、ラブホの照明は薄暗くって。それにこの時のあたしはコンタクト外しているし。
 見たい訳じゃない。彼がどんな表情をいているかだなんて。えろく笑っているのかもしれない。ぼんやりしているかもしれない。見ない方が良い事って、有るからね。
 いつもの彼は真面目そうにはにかんだ笑い方をする。妻夫木君をでかくした、そんな感じ。それは彼の性格そのもので。いい人だよねって誰もが思っちゃうその表情。だからきっと今の彼は眉間にしわを寄せ、堪えてる。あたしとのこのうっとおしいこの関係を。こんな女相手にちんぽ経たせて、入れられずにいられないでいるこんな関係を。
 あたしは石けんで滑る(ぬめる)感触が好きだ。特におっぱい。たっぷりの泡を乗せ、擦り合わせて。
「ふうっ。」
気持ちよくって自然に声が出てしまう。だってコレは行きずりじゃない。彼は心得ているから病気をうつされる心配もないし、あたしとこんな事をしている割には口も堅く、とにかく安全だったから。そう、あたしは安全な男を選んだのだ。だから安心してえっちができた。彼はふざけてシテる写真を撮ったりなんかしないし、生でやらせろなんて言わない。会社でイタズラかけてくる事もなければ、あたしをモノみたいに扱う事もない。
 そんな満足に口元に笑みが浮かんじゃう。それを、馬鹿だぁって思いながら彼の背中に手を回す。爪を立てるのは御法度。暗黙のルール。スポンジ使って彼を撫でるフリで躯を擦り付ける。見た目より大きいおっぱいがくしゃんと潰れ、形を変えながら円を描く。バスタブに立ったままくちゃくちゃしていると、かれのアソコがあからさまに大きくなってコツン、コツンって当たって来る。最初の頃は堅くなったアソコを恥ずかしそうに腰を引いて隠していた彼だけど、今じゃぁこれ見よがしに押し付けて来る様になっていて。あたしの腰にその指を置いて引き寄せると、わざと上を向かせた先端とで柔らかいその下の部分があたしのお腹に当たる様に下から突き上げる様にあたしの腰をいじる。どくどくと波打つ固まりと、あたしのおっぱいよりも柔らかい袋がフルフル揺れてぴたんっ、ぴたんって音を立てる。その甘いんだか辛いんだか分かんない感触に酔いそうになる。
 それから、キス。いやな話しだけど、ヘビースモーカーの口臭は嫌いだ。その点彼は合格。軽いミントの香り、少しピリってするその味に、
『ケアしてるんだぁ。』
って。何だか気を使ってもらっている、というか、大切にされている気がする。
 ただのヤリ友なのに。
 ついばむ様なキス。彼の手が滑り、あたしの背中を撫で上げる。あたしは腕を彼の首に絡め引き寄せる。その高さは丁度上を向いた所で降りて来て。目を閉じて彼を迎えると、少し堅い舌先があたしの唇の輪郭をなぞる。
 あたしは自分の顔が嫌いだ。厚すぎる唇が
『えろい』
って言われるのが大嫌いだ。第一、セックスが嫌いなあたしだったから、そんな事言われてもちっとも嬉しくなんかなかった。でも、彼だけは違う。敏感になっている内側に彼が滑り込み、引き戻され、一番柔らかい所を撫でていく。その動きはスローモーションみたいにゆっくりで、
『早く、早くっ』
ってあたしの女が疼き出す。自然に開く口元で、奥に彼が欲しいんだって誘い込む。くちゅり。粘膜と粘膜が濡れ合って解け合って。べっとりとした糸を引き。くちゅり、くちゅり。そこから熱を帯び、欲望が膨れ上がる。躯にたっぷりとなすり付けていたはずの泡はすっかり落ちて、すべすべとした感触だけが残っていた。
 彼がバスタブに腰をかけシャワーヘッドを取った。それは合図の1つだ。あたしはためらわずしゃがみ込み、正座の形で少し前にのめる。彼に向かって。ざぁざぁってシャワーの流れる音。それから肩にかかって来る温水。
「熱く、ない?」
「ん。」
頷いて、彼の背中側にあるボディソープに手を伸ばした。ぷるんっておっぱいが彼の事かすめ、たっぷり堅くなっているはずのそれがぴくんって跳ねたのが嬉しい。だからその先端が彼の横側を伝う様にそっと躯を動かしながら石けんを掌に落とした。
「熱くないよ。」
そう言いながら。
 彼の長くてキレイな指があたしの髪を梳く。丁寧に、丁寧に。一本も余さずキレイに後ろに撫で付けて、それから額に向けて緩やかなシャワーが降って来る。その水の流れをうっとりと感じながら、あたしは掌の石けんを泡立てる。丁度目の前まで持ち上げ、彼の濡れた茂みの上に落とす様にたっぷりと。
 彼が前にかがむから、あたしの顔は余計に彼に近づいて。でも彼の指があたしの頭にかかっていて、半開きの口元のまま上を向かされている。全てがお約束通り。やがて彼はあたしが持って来ているスペシャルなシャンプーを取り出し、それで髪を洗ってくれるのだ。
「気持ち良い。」
彼の指先が柔らかく動き、長い髪の毛がソフトクリームみたいにフワフワと持ち上がる。その心地よさを伝えたくって、あたしは指先を動かした。彼がしてくれているみたいに、優しく、刺激的に。たっぷりの泡に埋もれながら、その芯まで確実に届く様に。
 もしかしたら彼は他の人より大きいのかもしれない。こう見えてあたしは男の経験が少なかった。だから、大きいだとか小さいだとか、早いだとか遅いだとか。みんなが話題にするほど詳しくはないのだ。ただ、今までしゃぶった事のあるおちんちんの中では、奥まで入れたら絶対死んでしまうサイズだって事だけは分かっている。
 その大きくなっている肉の棒をあたしは丁寧にしごいた。よく目が見えないからしっかり顔を近づけて、微妙に寄っているしわを指先で優しく伸ばしてあげる。昔の男が阿呆みたいに敏感で、少しでも爪をたてようものなら悲鳴を上げてたのを覚えていて。何だかそれって間抜けだよなって思いながら、彼を相手に興が醒める事はしたくなかった。時々、彼のちんちんは臭い。というか、男はみんなそうだ。いくら清潔にしていても、どこか汗臭かったり、しっこの匂いがする。酷い時にはしっかりと剥いてあげた皮の隙間に白い汚れが溜まっている時もある。あたしはその汚れをキレイに落としてあげるんだ。真っ白い泡と安っぽい柑橘系の香りと細い指先を使って。
 ふと彼の手があたしの頭を離れる。
「流すよ。」
って。それからもう一度あたしの顔を上に向かせ、生え際からゆっくりとシャワーをかけてくれる。
「勝利(かつとし)って、上手だよね。」
美容師にでもなれるんじゃないかってテクニックであたしの髪を流していく。
「まぁね。」
彼は低く笑った。さらさらと伝って流れる水の所為で彼の下半身の泡も見る見るうちに姿を消して。
 ちろり。あたしはその先端を舐める。
「苦い。」
少し石けんが残っていて。
「ゴメン。」
彼がシャワーを少し強くした。手の腹を使ってしっかり洗った後、
「んっ・・・・・。」
あたしはその先端を口に含む。それからちゅぱり、って音を立て、唇を放し彼を見上げた。だからって彼の表情は見えないけれど。えろいって言われるあたしの、一番えろそうな顔を見て欲しかった。
「続けて。」
そんな甘える様な、懇願する様な情けない声を聞きながら、あたしは舌の先をゆっくりと回した。




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Date:2009/03/19
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Thema:恋愛:エロス:官能小説
Janre:小説・文学

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