ストーリーズ・イン・シークレット

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8 うわ言

 彼はいつでもぎりぎりまで我慢している。あたしが入れる気になるまで。もしかしてこれってスローセックスってヤツ?そう思って調べてみた事もある。
それとは違っていたけど、でもやっぱり彼が我慢している事に変わりはない。あたしの腰に当てられた彼の手に微妙な力が入り、その我慢のほどってのが手に取るほどわかる。
「欲しい?」
あたしは焦らしながら腰を上げる。彼は無言で手に力を込めた。
「せっかち。」
彼のお腹に両手をついてうつむいた。それからまっすぐ彼の正面で腰を下ろした。当然と言えば当然だけど、そんなんじゃ入ってこない。彼の微かな唸り声。
「可愛い、勝利って。」

夜は長いのに。御泊まりは10時間。2時間なんかじゃない。ゆっくり楽しめる。それなのに彼は自分であそこを支え、あたしの腰を押した。
「んっ!!」
一番最初の抵抗感が好き。
「ゆっくりってばぁ。」
あたしはわざと甘い声を上げる。
「最初はキツいから、ねぇ。」
だってあそこはパンパンに腫れているから。女の中って男の海綿体に似ていると思う。あっ、海綿体ってのはちんちんが大きくなる素みたいなものね。だから女も興奮すると内側が厚く腫れて来る、そんな気がする。あたしは勝利とヤル様になって自分の躯を知った。彼は他の男みたいに入れる事だけ考えてる訳じゃない。ゆっくりあたしのペースを考えてくれるから、あたしはあたしなりに自分の体の準備を覚えたんだ。呼吸整えたり、お腹に力いれたり。そんな事を覚えているうちにあたしはすっかり彼に馴染んでしまい、彼の体温を感じた瞬間、ああ、ヤリたいなぁって濡れてくるほどになってしまったけど。
 そのたっぷりと濡れた充血した中に彼がゆっくりとめり込んで来る。ここ、ゆっくりが好き。襞の一枚一枚に絡まるの感じながら、あたしは自分が女で良かったって心底思う。気持ちいい。ヤリ始めにはヤリ始めじゃないと無い良さが有って。あたしの中に強い力が入って来る抵抗感が堪らない。
「んっふうっ。」
大きく仰け反りながら両膝でしっかり体重支えカタツムリみたいにゆっくりと。G辺りをさすり、とぷとぷぬめりを鳴らし。とその時、彼の右手が外れた。
「あっ!」
って思った瞬間にはもう遅くって
「ひいっ!!」
あたしは底まで突き上げられていた。がっちりと食い込んだ彼の両手、あたしの腰。深く入れ込まれ、いやらしく降りて来ていたあたしの子宮の入り口に当たり、そこを押し戻し、胃の方まで届くかの様に・・・・・。
「くうっ・・・・っ。」
突き上げられ。強すぎる刺激にあたしは体を堅くした。思わず絞れてしまうあたしの中。それからお尻。そのつもりは無かったはずなのに、ずずずずって。膝開いて彼の侵入を深める。
「きっ、キツいよぅ。」
そう言いながらキツいのが堪らなく好くって。思わず彼のお腹に爪を立てる。勝利の体も締まり、あたしの中の彼が大きさを増す。
「駄目ぇ。」
これは、ヤバかった。早すぎる。お尻の側からちりちりと上がって来るこの感触。
「んっんっんっんっ。」
ヤバいよ。早すぎるよ。あたしは足の親指でシーツを蹴っていた。ああ、きっともう駄目。太ももの内側が震える。足の裏が攣る(つる)。あたしは指先を拳に代えぎゅっと握った。奥歯を噛んであまりに早すぎる展開に目を堅く閉じ、彼に悟られるのが恥ずかしくって声を殺した。
 でもいくら堪えても我慢できない事が有る。あたしの顎は上がり、締め付けがMax いって。小さな痙攣の波が余波になって体中に行き渡り。その波の引き際に体中の力ががくんと抜ける。肩が落ち、掌が開き。
「んっ・・・」
あたしは溜めていた息を唇の端から漏らした。彼の手があたしの腰を擦り、何だか労るかの様に動く。可愛いよって言ってもらってるみたいだった。
「うん。」
意味ないけど、首を振り嫌々をしていた。あたしの中は完全に融けていて、何だか思考が停止したみたいだった。 
 それから、スイッチの入ってしまったあたしの躯はもうあたしの言う事を聞かない。たった今イッたばっかりで、もし自分で躯を動かそうとしても上手くはいかないだろうって状況だって言うのに、腰は別の生き物みたいに緩やかに動き始めた。
「あ・・・・。」
喉が乾き、唇を舐める。
「あっ・・・・」
うつむき、もう一度掌を彼に押しつけ。前後に、緩やかに。彼の角度とか大きさを味わう様に。
 あたしの長い毛先が彼の胸元をちろちろと舐める。
「んっ、んんっ。」
彼のおっぱいとかいじってあげれば良いんだけど、あたしにそんな余裕は無い。こんな時、お互いの躯が滑るのが本当に助かる。だってそうでもしないと彼の事傷つけてしまいそうだし。
 彼を見下ろしながらぐいぐいと締め付ける。力任せ。
 ふと勝利が躯を起こした。角度が変わり、あたしの前にかかる圧迫が増す。彼は両手を後ろに付いてあたしを待つ。45 度。この位置が絶品なんだ。あたしは膝立ちで大きく足を広げ腰を浮かした。
「くうっ!」
引き上げるときはお尻に力を入れて。こうすれば入り口が締まるって分かってる。それから躯を前に倒しながら、息を吐きながらゆっくりと腰を下ろす。きっとあたしの中は激狭くなってる。
「ああっ・・・!」
最後の一撃を感じながら、追い打ちに下のお腹にぐっと力を入れてみた。溢れ出すあたし。その力のまま、もう一度腰を上げると、あたしのおつゆが彼を伝い落ちて来る。
「気持ち良いっ。」
あたしは全神経を集中してその動きを繰り返す。あたしの躯は大きな口で、彼の事を舌で絡め愛撫する。
 目を開けてなんていられない。しわができるって分かってるけど眉がよる。見た事有るけど、AV なんかだと女性が大きく口開けて喘いだりするよね?
『あんあんあんあんあんっ。』
って。いかにも感じていますって。でもね、最初からそれって嘘だと思うよ。だってそんなの最終段階だし。感じてるときは、下唇噛むよ。躯の奥の空気、逃がさない様に。鼻で空気吸い込んで、お腹の方に送り込み。
 ずるっ、ずるっ。あたしの躯の下に別の生き物がいるみたい。大きな太い蛇があたしと勝利を籠絡する。
 限界近いあたしは膝を少し後ろに滑らせ躯を彼に任せしがみつく。脇の下から両手を彼の肩に回し、隙間を埋めて。
 彼の唇があたしの髪に触れる。こんな時だってのに優しいキス。そそのかされて上を向き、唇を合わせ。彼の中に甘い吐息を流し込む。
「好きよ。」
それは本気の嘘。朦朧とした頭が言わせるうわ言。彼は信じてなんかいない。その証拠に彼のキスが止む事は無く、言葉はスルーされ。当たり前だけど
『俺も好きだ。』
なんて言ってくれたりはしない。彼は器用に嘘なんかつけないから。
 それでもあたしは高まって。勝手に動いてくれる腰が早さを増す。
「勝利ぃ。」
その最後の“い”を食いしばり、あたしは崩れた。




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Date:2009/03/12
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Thema:自作恋愛連載小説
Janre:小説・文学

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