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ストーリーズ・イン・シークレット

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5 フェロモン



『真琴は俺の命令に絶対だからね』
彼は理由もなくそう決めつける。だってこれは妄想だから。彼女が彼を欲しがるのは彼女の所為じゃない。妄想の
“しぃちゃん”
が命令しているから。
「うん」
彼女は力なく頷く。
『良い子だね』
彼はその指で彼女の真っ直ぐな黒髪を撫でる。
『じゃぁさ、キスして』
彼は彼女の上で四つん這いになりながらその力強さを誇示していた。
『俺の躯の隅々まで、キスして』
彼女の手は今はフリーだ。その手をおずおずと伸ばし彼に触れる。彼の体は男とは思えない程滑らかで、でも固く引き締まっているから
「キレイ」
思わずほっとため息がでてしまう。
『お前の方がもっと綺麗だよ』
彼は笑いながらその先を促す。縦に割れた腹筋を手で愛しながら彼女はその細胞にキスをした。チュッ、チュッ。尖らせた唇が肌からはなれる瞬間、その音は聞こえる。それから上の方をまさぐり、彼の小さな乳首を指先で撫でる。
『舐めても良いよ』
彼の許可は命令。だから蕩ける様な瞳で彼を見上げながら、その僅かな膨らみを口に含んだ。
『真琴が俺にして欲しい様にしてご覧』
彼は誘う。そう、それは
“真琴がして欲しい事を彼に伝える”
儀式。彼女の舌の先が先端に触れたか触れないかのその瞬間、彼の指先が彼女の先端をかすめる。
「はあっ」
真琴は自分の妄想のいやらしさにどっぷりと浸かっていた。彼の胸を大きく開いた口で吼わえ込めば、彼の手も彼女の胸を大きく包み込み、その唇は彼女の頂点に向かってソフトクリームを吼わているかのように舐め上げる。真琴が先端を転がす様に弄べば、彼の指先もその通りに動く。それからきゅっと挟めば
「ひいっ!」
彼女のそれも強く引かれる。
『痛いの、好き? 真琴ってマゾ?』
彼の指先は両方の乳首を弄び
「ち、違う」
彼女は形だけそんな事を言う。そのくせ乳首を強く引かれる度に女の部分が潤って、思わず両方の足をすり合わせる様に身悶えた。
『そう、違うんだ』
薄ら笑いの彼は指先に力を込め乳首をつねる様に刺激して。
「んっ、んくっ!」
彼の指は彼女の太腿にかかり
“開け”
と命令する。それから真っ白いショーツの上を彷徨って
『ふ~ん。でもなんだか濡れているみたいだけど、どうして? 彼とヤった名残? それとも真琴、俺で感じてる?』
分かり切った答えなのに、彼女は答えるのが恥ずかしいとでも言う仕草でもっと恥ずかしい事をする。体くねらせ、顔を下ろし、彼のそそり立つ男に頬を合わせ
「意地悪」
彼に聞こえる様に呟く。その意地悪が好きなのに。
「早くしゃぶれよ」
彼は鼻で笑いながら命令し、彼女は見せかけだけの恥じらいをみせた後、チャプリ、その先端をくわえる。男をしゃぶるのは初めてじゃない。むしろする度にしゃぶらせられている。それは彼女がその行為を好きだとか嫌いだとかって事じゃ無く、セックスの中の決まり事みたいな感じだと思っていた。密室を作って、二人きりになって、避妊具じゅんびして、騎上位とかバックとかするのと一緒。女友達には
『それって“とりあえずビール”だよね』
と笑う強者もいる。でも
“しぃちゃん”
としている時は違う。彼の事は本気で
“しゃぶりたい”
そう思う。彼が気持ち良いって角度を上げるのを唇の奥で感じてみたいと思ってた。いつもより激しく舌を使ったら、
『うっ!』
って声で呻いて欲しかった。そして本当は無茶苦茶ヤリたいソレを無理矢理やらされる、そのシュチエーションに萌えた。
 彼女は一度はくわえたその唇を引き戻し、丁度歯の当たる辺りで浅く口に含む。それから開いた歯の間から舌の先を伸ばし、小さな“穴”を捉えソレを広げる様に舐めた。
「美味しい」
声にならない声が彼女の喉から漏れ、ソレは口の中を伝わり彼の男根に届く。彼は喉の奥で笑いながら
『本当に真琴ってすけべ』
彼女を見下ろし、そのくせ
『でもさ、俺だけなんだよな?』
射抜く様にその言葉を放つ。彼女は瞳をぎゅっと閉じで、その唇をもっと大きく開いたかと思うと、根元までの飲み込み
“うん”
頷いた。
 ディープスローは苦しい。喉の奥まで詰まって、死にそうになる。でも妄想の中の彼だったら大丈夫。その大きくて太い塊は彼女の口の中で形を変え、口の中一杯に膨らみながらそれでいて苦しさを感じるぎりぎり一杯の所でその触手を緩める。そして小さく枝分かれした
“彼”
は喉の奥の性感帯をも刺激して、ほんの少しくすぐったい様な、その場所を撫で上げる。だから彼にするオーラルセックスは気持ち良い。そしてより深く吼わえ込もうと彼の下の毛に鼻先を押し付けその香りを嗅ぐ。
 男というものはえてして男臭い。誰だってそう。汗臭かったり、何だかつんとした匂いがする。もちろん彼女の
“しぃちゃん”
も変わらない。でも少し違うのは、彼の汗の香りは香水みたいに甘くって、彼女の頭を蕩けさせてしまうという事。それは石けんやコロンをつけていても誤摩化せない。ふとした日常生活で
“本物の彼”
が真琴の脇を通る時、彼女はいつもその香りを感じていた。特に彼の首筋。しぃちゃんがほんの少しかがんでいる時、その襟足から彼独特の香りが流れ出し、真琴はいつだって今までつき合っていたどの彼氏よりも惹かれている事を意識せざるを得なかった。そのリアルな生活での一コマは真琴に限りない自己嫌悪をもたらした。そのくせ
“好き”
だって事を誤摩化せない事も知っていて、堪らなく嫌いだった。しぃちゃんに欲情する自分が彼女は大嫌いだった。でも結局、彼女は理想の恋人に彼を選び妄想する。その禁断の蜜の味を、フェロモンの様な彼の体臭に抗う振りをして組みふされる誘惑のひとときを味わう。今だってそうだ。彼の下半身から漂う夢の様な香りを胸一杯に吸い込み、真琴は下半身にその
“疼き”
を送り込む。すると
『ひどく濡れてるよ』
彼の指先を装った細いマニキュアの指がショーツの脇からそっと中に忍び込み、その粘りをこれ見よがしに彼女に教える。
『これってさぁ』
二本の指がその奥へと潜り込み
『真琴っていつも濡れてるの? 奥まですっごい事になってるよ?』
舌なめずり声で彼は呟く。
『滅茶苦茶熱くなってるし』
そして指の先端をくるくると回し彼女の一番奥の“固い所”を刺激して
『あれ? さっきよりもっと濡れて来てたみたい』
ほくそ笑む。
『答えて。俺とヤリたくって濡れてるの? もうびしょびしょ。真琴って“淫乱”?』
答える事なんか出来ない、恥ずかしい。だから彼女はよりいっそう彼を深く吸い込む。
「んっ……んんっ、んっ!」
答える事なんか出来ないと言わんばかりに。すると
『ほら、正直に言いなよ、真琴。そうしたら真琴が欲しいもの、あげるから』
彼の指は奥から沸いて来たぬめりを外に掻き出す様に動きながらそっと引き抜かれた。


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Date:2009/12/11
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Thema:恋愛:エロス:官能小説
Janre:小説・文学

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