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ストーリーズ・イン・シークレット

恋愛小説置いてます。

4 彼女の “おかず”



 女の子にだって性欲は有るし、その人の好みの男やスチュエーションが有る。いわゆる
“おかず”
真琴の場合、思いつく
“萌え”
のポイントはいつもワンパターン。身長150センチちょいの自分よりももっと大きな男。立ってキスをする時には少し見上げる位。それから
『こっちを見て』
首の後ろを支えられられながらのキス。唇が当たり溺れそうになりながら体を支えきれず
「あっ!」
なだれ込むのは狭いベッド。ぎちぎちって大きな音を立てる。
「駄目だよ、しぃちゃん。こんな事しちゃ。」
彼の名前は 
“しぃちゃん”
彼女の妄想の恋人。幼馴染で初恋の人。マッチョじゃないけど逞しい体。長い手足に器用な指先、さらりとかかる前髪。彼は優しくって、でもとっても意地悪。彼女のいやらしい望みを全て叶えてくれる人。
「しぃちゃん」
真琴がその名前を口にする時、舌が揺れ、体の隅々まで彼に満たして欲しいってそう思う。『静かに。何も言わないで、真琴』
妄想の中の彼は彼女を
“真琴”
と呼び捨てる。
「だって……」
ひるむ彼女に決して彼は躊躇する事が無い。そう、強引な男が好きなのだ。
『何も言うなって』
その瞳を逸らさずに彼女の唇に唇を重ねる。ついばむ様なキス。そして彼女の抵抗を予想している彼は、まるでサディストみたいに真琴の手首を押さえつけ
『逃がさない』
囁く。それは暖かな昼下がり。さんさんと降り注ぐ日差し。恥ずかしい程全てが見えてしまうスチュエーション。
「あっ、駄目」
彼女は
“駄目”
が好き。掴まれている両手に力を込め、さも逃げようと暴れる。
「あっ! あっ!」
もがく足の所為でシフォンのスカートがめくれ上がり、その中身が露になる。ストッキングなんか履くものか。ガードルも駄目。ショーツはホワイト系でちょっと透ける位。フロントにはレース。それは誰の目にも清楚に見えて、誰の目にもいやらしい。彼女の恐怖を感じ取った
“しぃちゃん”
は微かに喉の奥をならしながら
『怖い?』
そんな事を聞いて来る。小さく頷く彼女に
『何が怖いの?』
彼はその固くなった下半身を押し付けて
『ほら、言ってご覧よ。何が怖いの? それともこれが欲しい真琴が怖いの?』
そんな恥ずかしいセリフを彼は口にする。
『言ってご覧よ、真琴』
「あっ、あっ!」
彼女は眉間にしわを寄せながら下半身から感じる熱いうねりに身をよじる。彼は服越しに彼女の胸の頂点を唇で挟み込みキツくつねった。
「ひっ!」
痛みと同時に迸る快楽。思わず跳ね上がる腰つきに彼は満足そうに喉を鳴らす。
『いやらしい、真琴。真琴、いやらしすぎるよ』
彼の手はもちろん二本だ。でも彼女の妄想の中では四本有って、そのうちの二本は彼女の手。その細い指先が彼女の妄想の中で彼の太くてしなやかな指へと変化する。そしてその指先はひとつひとつとブラウスのボタンを外してゆき
『今日は勝負下着?』
ショーツとお揃いのブラのレースをそっと撫でる。もちろん彼女は彼の腕によって捉えられたまま身動きがとれず、だから抵抗が出来ないと言い訳が聞く。彼の欲望を振り払えないのは、彼の力が強すぎて逃げられないからで、決して自分が彼に組み敷かれたいと望んでいる訳ではないのだと。でもそれは言い訳、欺瞞。本当の彼女は彼に貫かれる事を望んでいる。気が狂う程絡み合い、愛し合い、叫び、泥沼の眠りに落ちるひとときを望んでいる。でも、許されないから。
“嫌”
“駄目”
そんな言葉で誤摩化し、その先へと妄想を膨らませる。
『今日は彼とえっちして来たの? 答えて』
しぃちゃんはにやにやしながら真琴を見下ろした。
『したんでしょ? だって真琴、メスの匂いするよ』
それは言葉遊び。
「違う……」
バレると分かっている嘘もお約束。彼の第二の手が彼女のブラのフックを外し
『嘘つき』
たわわに実ったバストのふくらみのその下側につけられた淡いキスマークを舐める。
『嘘つくとお仕置きしちゃうよ?』
して欲しい、彼女の目が潤む。して欲しい。
“厳しくお仕置き”
して欲しい。彼の唇がキスマークの上に吸い付いて、その痣を激しく大きく広げるから思わず
「痛い!」
そう叫ぶ程それはキツくって
『お仕置き』
彼は笑う。
『彼、これに気がつくかな』
なんて。それから耳元で囁く。
『なんて言い訳する? キスマークが大きくなってる事』
彼女の胸の先に彼の清潔なシャツの胸元が擦れカサカサと音を立て
『バレちゃったらさ』
バレる事を目論んでいるその含み。
『“自分でしちゃった”って白状する? 彼とえっちしたけど満足できなくって、家に帰って自分で“ひとりえっち”して、その時妄想の彼氏に無理矢理つけてもらいましたって?』
それは彼女の空想の中での話しだから。つじつまなんか合わなくても良い。
『一回二回突っ込まれただけじゃまだ足りないって? “本当はもっといやらしい事を沢山してもらって、恥ずかしい事一杯して欲しいのに、あなたじゃ足りないの”“欲求不満でひとりでえっちしちゃって、その時についたの”って、白状しちゃう? 真琴、恥ずかしい』
彼はその舌の先でチロチロとそのピンクのおっぱいの先を舐めた。
『してあげる。俺が真琴のひとりえっち、助けてあげる』
空想の彼は次の瞬間全ての服を脱いでいて
『俺の事“おかず”にしろよ』
そう囁いた。


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Date:2009/12/11
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Thema:恋愛:エロス:官能小説
Janre:小説・文学

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