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ストーリーズ・イン・シークレット

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7 ラテンな女

 あたしの躯にはたっぷりのオイル。だから滑る。その勢いで彼の上にまたがった。彼が大の字になって寝ているお腹の上当たり、ちょこんって。
 あたしはそんなに重くはない、と思う。身長164 cmで48 kgだから悪くないんじゃないかな。だからお尻を付けてぺたんの女の子座り。
 彼がバスルームから持って来てくれたオイルを今度は自分の手に取って、もう一度あたしの躯に塗り付けた。今度は首筋から胸元にかけて、見せびらかすみたいに。
 ここで両足をガバって開いたらもっと凄い事になるんだろうけど、さすがにそこまではしない。だって自分のコト鏡で見た事有るけど、あんまりそそられるモノじゃないって思うもん。自分が見たくないから見せたくもない。ちんちんの方がまだ形としては良いよ、すっきりしていて。それに、見て欲しいのはおっぱいだから。油でキラキラ光る肌に、黄色の入った安っぽい薄暗い照明。それからくびれたウエスト。ラテンな女って感じ、するでしょう?だってそれがあたしのイメージだから。
 情熱的でセクシーで、スタイルが良くって弾けてて。えっちが大好き、ひかりもの大好き。いい男がいるとすぐになびく。それから、男が放っておかない、そんな女。
 だからそんなあたしを見て。それぐらいしか取り柄が浮かばないあたしだから。
 彼の本命は小さくて可愛い女の子。さらさらのストレートヘアにうさぎちゃんみたいな丸い瞳。雌豹系のあたしとは正反対。勝利とこんな関係になる前に一度携帯で見せてもらった事のあるその姿。男が守りたいって本能で思っちゃう、男が最後に選ぶ、そんな究極な女の子。
 あたしはそんな女の子になれやしない。だったらいっその事って開き直って別の路線を演出してる。
 彼が苦しんでいるの、知ってるから。
 成り行きであたしとの関係にハマってしまい、抜け出せないでいる自分が彼はきっと大嫌い。目で分かる。バレていないって思って、時々恨む様な目つきになる。それが嫌い。
 黒くてこしの強い短い髪の毛が汗に濡れて光っている時、あたしの上でもう少しって動きを激しくするその瞬間、それから別れるその際で。彼の目が一瞬死んだ様に焦点無くしちゃって、それから細められ、奥歯を噛みしめる音を聞く。
『畜生!』
って彼の体が叫ぶ。悲しいけど、これが現実。
 だから目の前の
“四角く切り取られた関係”
を楽しむ。勝利はイケ面でスタイル良くって。もと自転車のインターハイ選手はお尻が小さく持久力も噂だ。仕事もそこそこできて、その上馬鹿みたいに馴れ馴れしい勘違い男とは違う。実のところ、社内秘の“ヤリたい男ナンバーワン”だ。
『きっと彼、ベッドの上でも誠実って気がする。』
その通り。
『でもきっとタフだよ。』
『うん、私もそんな気がする。いくら暑い日でも、ばてた顔見た事無いもんね。』
『そうそう。自販機でコーヒー飲んでるの見ていて思ったんだけど、他の男と違って余田君って、がっついた感じしないよね。』
『ねぇねぇ、去年一緒にバーベキュー行ったこの子の話しによると、犯罪並みに良い身体してるんだって。』
『聞いたよ、それ。張東健レベルだって!』
『良いよね~。しかもさ、無駄なおしゃべりしないとこがまた良いのよ。』
『わかる、それ。』
『基本だよね~。』
あたしもわかるよ、それ。シテる最中にくっちゃべる男って、どうよって。
『どう、気持ちいい?ねぇ、ここかな?』
なんて五月蝿いヤツは、てめぇ、ナルシーだろうって感じ。
『後はサイズってとこだよね。』
『ポークビッツは確かに嫌かも。』
あたしはそんな会話を聞きながら、魚肉ソーセージを思い出し笑っていた。最近の物価高でソーセージも減量しちゃったけどね、なんて。というより、アレは長さじゃなくって太さが足りないかも、あはは。
 あたしは彼の事を狙ってる女の子の名前を確実にあげる事が出来た。でもその子達にあたしみたいな魅力が無い事も知っている。それに、女の子は思いのほか貪欲で。他人よりも良いものを持って、見せびらかしたいのが常だから。
 そんな女の子な時代をさっさと卒業できたあたしは、26の今の自分の躯を満足させる事に専念した。
 だから勝利をあたしのものだって、ひけらすつもりなんかちっとも無い。主張する気もない。ここだけの関係。一晩だけの非日常。カーニバル楽しんで、明けたら何も残らない。
 それを彼に教え込む。勝利が自分の事を責めなくていい様に。

 ぎらぎらなあたしは彼の肩に両手をついて柔らかい胸を彼のそれに擦り付けた。彼がゆっくりと細長く息を吐き出すのを感じ、満足。腰からウェーブをおこし、波みたいに躯くねらせ頭を最後に起き上がらせる。くちゅくちゅ。胸元が鳴る。もう一度。今度は左右に揺すりながら。
 もう
『気持ちいい?』
なんて聞かない。それが分かんないはず無いから。時々あたしのお尻に当たる彼は熱くって、我慢している姿が初々しいというか、自分を抑えている所が男っぽいというか。やっぱ理想の恋人だなって思う。
 彼の胸板があたしがなすり付けたオイルでてかる。うっすらと開けた唇が色っぽくって何だか幸せを感じた。彼の肩から手首までつかむ様に滑らせ、掌についていたオイルを染み渡らせ、その感触を楽しんだ。彼の肌はどちらかって言うと黒い。その肌がまるで色紙に水を垂らした様に変化していく。彼があたし色に染まる。
 どうしても量が足りなくって、もう一度ボトルを取って今度は彼に直接かけていった。ケチったらつまらない。たらりたらりと広がる新しいしみ。彼のお腹から、足。膝下へ。ぱちんと蓋を閉めそれをベッドの脇に置いた。
「最近、疲れてる?」
引き締まった下腹。あたし達の会社は自転車の部品を扱っているかなり有名なメーカーだ。今時のエコブームでヨーロッパへの売り上げが伸びていて、営業の方も方向転換し慌ただしいって聞いていた。残業が増えているって。
「まぁね。」
「無理しないでね。」
彼の脇に体を滑らせ、あたしは甘えた。指先でお腹を擦り、両足で彼の右足を挟み込み、あたしの女の子を彼の太ももに擦り付けながらゆっくりと彼をマッサージする。
「ありがとう。」
彼の手があたしの背中に回る。それからキス。その間もあたしは足を動かした。太ももから足の先までを使って彼の体を堪能する。贅肉の無い躯。ジムで体を鍛えているって噂は聞いていて、それに間違いは無いと思う。彼の両手があたしの腰をまさぐり、勝利もそろそろだって感じながら、あたしはもう片方の足に下半身を乗り換えた。
 彼の堅くなったものが丁度みぞおちに当たる。
「んふっ。」
いやらしい眺め。あたしはおっぱいをなすり付けた。すべすべの肌、オイルが二人を異世界の住人の様に見せていて。あたしのあそこが、くちゅって、音を立てた。
「勝利って、気持ちいいね。」
あたしは体を起こし、彼の太ももの付け根にあたしの大事な所だけが当たる様に向きを変えた。くちゅくちゅくちゅ。オイルとは違う、粘りのある水音。あたしの興奮。
 
* 張東健 お馴染みの韓流俳優さんですがカタカナで表記してしまうと、
 間違って検索かかって迷惑かかるので、あえてこちらの名前で表記しました。
 ちゃん といえば どんごん さんです。





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Date:2009/03/14
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Thema:自作恋愛連載小説
Janre:小説・文学

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