ストーリーズ・イン・シークレット

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6 奴隷

 このラインを越えた瞬間、あたしは勝利の奴隷だって思ってる。くたくたになった躯を引きずられ、ようやっとの思いでベッドまでたどり着き。
 外側でイクのは刺激が強くって。いじられすぎると痛いし、そこだけで連続していくと後でキツい。でも、彼は違う。あたしは彼の優しい仮面の下で調教され、中でイクことを覚えさせられていた。
 小さく痙攣の残るあたしはすぐに動く事が出来ない。そこを彼が捕まえる。大きく開かれた足の中央に、厚い舌。
 ずるずると音を立てながらあたしを舐め上げ、あたしの内側を探る。
『汚い。』
って昔は言ってた。でも今は違う。彼の舌があたしの内側の充血を探ってる。彼はあたしが一番美味しい状態になるのを待っている。肉の柔らかさと汁の滴り具合。ぱっつんぱっつんになるまで血が行き渡り、彼が入って来た瞬間、膨らんだ風船が彼を押しつぶすかの様に締める様。
 だから力込めてあそこをびくつかせた。
『美味しいから、食べて。』
その勢いで、膣の奥に溜まっていたジュースがこぼれ出す。
「んっ!」
粘液がお尻まで伝う。その先を彼の指がかりかりと追う。
「意地悪。」
あたしは必死で体を起こした。
「早く!」
手を出して彼からゴムの入れ物を受け取った。
 彼はホテルのゴムを使わない。初めての時はさすがに使ったけど、それから後は彼自身が新しいものを買って用意してくれている。
『ホテルのはイタズラされてる時が有るって。友人から教わっててさ。』
習慣らしい。それ聞いただけで
『彼女さん、愛されてるなぁ。』
って思って悲しくなったけど、あたしはそんな事、忘れる事にした。だって今勝利が抱いているのは、あたしだから。
 彼の手はあたしのボディオイルで滑るから。上手く付けられない彼を笑い付けてあげた。それ以来ゴムはあたしが付けている。
 これもあたし達のお約束。あたしの奥に入れる時にはあたしが最後までゴムを付ける事。ほらね、かなり安心な男でしょう?彼は生のままあたしの中に入ろうなんて、絶対にしないんだから。
 彼はベッドの上で向きを変え、両手を後ろに付いて足を広げ少し膝を曲げた。あたしがやりやすい様に。
「ありがとう。」
あたしは喉の奥で笑った。それから頭を下げ、彼を掌に取った。少し、滑る。このぬめりは、あたしだ。
「そう言えば。」
ちょっと思い出した事が有った。
「言ったっけ?あたしさ、男に付けてあげるの勝利が初めてなんだよね。」
あの時はこんなに付けにくいものだって思わなかった。やりづらそうな彼を見て、手についたオイルの所為なのは分かってたから代わってあげたんだけど。
 それまであたしに背を向けてゴム付ける男の背中って何だか格好悪って思ってた。丸まった背中に、しこしこって感じで。だからって付けずにさせた事は無いけどさ。どうせもともと
『したい!!』
って思ってんのはあっちだし。あたしは躯でつなぎ止めなきゃいけない様な男とつき合った事無いから、付けるの嫌がる男とは即バックってヤツだった。
『ご免ね~、あたしの友達この前失敗ちゃってさぁ。むちゃ大変だったらしぃよぉ。だからあたしはまだ妊娠したくないなぁ。え?まさかあたしに産めとか言わないよね?』
そんなんでオッケーで。だからそれでもしたい男は焦って自分で付けていた。
 だから初めて勝利に付けてあげた時、全然上手くいかなくっていらついた。簡単にすぽっ、ずるってな感じだと思っていたのに。
「あんた、でかすぎなんじゃないの?」
って笑いとってみて誤摩化したけど、なんだか子供がおもちゃ遊びしているみたいな自分が悔しくって、アレからホテルの使わなかったゴムをこっそり持ち帰り、家に帰って魚肉ソーセージ使って練習したんだよなぁ。今から思うと阿呆だけど、あの時はマジだった。こう見えてあたしは意地っ張りだ。出来ない事が有る自分って許せない。
 挙げ句にそのソーセージは
「大丈夫♪ パッケージ取りゃ大丈夫。」
なんて、皮剥いて野菜と一緒に炒めて食べたんだっけ。
 それが今じゃ、どうだろう。中から取り出して
「ふうっ。」
って息吹きかけて裏表確かめて。よく見えてもいないのに、先端摘んで一発だ。ずるって下にしごく様に引っ張って、それからはストッキング付けるみたいに優しくね。傷つけない様に、全体が均一に伸びる様に。空気が入ると上手くいかないから、びくびくって怒張している彼をやんわり押さえつけ、フィットする様に、くるくるくるって。
「・・・・。」
出来たよって私は笑った。
 彼の手があたしの頭を包んで髪を絡ませ引き寄せる。
「んんっ。」
唇が優しく合わさる甘いキス。おいでって、誘われていて。あたしは彼の胸に手を置いて、彼を押し倒し見下ろした。勝利が上目づかいで見上げてて。とっても冷静そうだけど、ほんの少し荒い息が彼も興奮しているんだってあたしに教えてくれていた。
「あたしって、尽くすタイプよね。」
本気でそう思う。ヤリ友の彼にここまで本気になるなんて。馬鹿だぁ。




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Date:2009/03/15
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Thema:自作恋愛連載小説
Janre:小説・文学

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